2.サタンの惑わし 2-1.アダムを創造された理由 2-1-1.御子がアダムとしてお見えになるために ヨハネ3:35 父は御子を愛しておられ、万物を御子の手にお渡しになった。 ヨハネ3:36 御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。 † 罪によって悲しみと苦しみが生じます。苦しい被造界はまだ完成されたものではありません。 † 第2位神様が罪を消滅させられるために最後のアダムとしてお見えになります。被造界の苦しみを終わらせられるために、神様が被造物となられます。 † 最初のアダムは最後のアダムとしてお見えになる神様を入れる殻です[1]。 † 主イエス様は愛の戒めで支配されます。主イエス様に服従する時のみ、被造物の苦しみが終わります。 1コリ15:25 キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。 1コリ15:26 最後の敵である死も滅ぼされます。 † 主イエス様は主イエス様の支配に服従する被造物だけを残されます。主イエス様は隣人を踏みにじる被造物を火の池に燃やされます。 † 罪と犯罪者が消えれば、被造界の苦しみは永遠に終わります。被造界の苦しみが終われば、創造は完成されます。 2-1-2.戒めの真実さを証明されるために ヨブ2:3 主はサタンに仰せられた。「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいない。彼はなお、自分の誠実を堅く保っている。おまえは、わたしをそそのかして、何の理由もないのに彼を滅ぼそうとしたが。」 † サタンは愛の戒めは被造物が守ることができないものだと嘘をつきます。 創1:26 そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。」と仰せられた。 † 神様は神様の形を出されてサタンの嘘を表わされます。神様の形は死に至るまで神様と隣人を愛する殉教証人たちです。 † 戒めを破る者を裁くためには、戒めが裁きの基準になるにふさわしいという事実をまず証明しなければなりません。 † 守れない戒めを破るのは罪ではありません。 † したがって、戒めが本当に被造物が守れないものであれば、戒めは裁きの基準になることはできません。 † しかし、戒めが被造物が十分に守ることができる基準であれば、戒めを破る犯罪者はすべて死にます。 † 罪に勝ち、戒めを守る者たちは、神様の形であるキリストを表わします[2]。 † 神様の形は犯罪者を裁くことができる根拠になります[3]。 † 神様の形になるようにされるために神様がアダムを造られます[4]。 2-2.サタンの惑わしに敗れたアダム 2ペト2:19 この人人に自由を与えると約束しながら、彼ら自身は滅亡の奴隷になっている。おおよそ、日とは征服者の奴隷となるものである。 † アダムは神様よりもエバを愛していました。アダムはエバを通して惑わすサタンの惑わしに勝つことができませんでした。 ヨハネ8:34 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。 † アダムは罪の奴隷になりました。アダムはサタンの支配下に置かれました。 2-3.敗北の結果 2-3-1.弱肉強食の支配が始まりました 創3:17 また、アダムに仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。 † 地すなわち肉体は呪いを受けるようになりました。 創3:18 土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。 † 土になった肉体では肉の欲望が出てくるようになりました。 ルカ4:5 また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国国を全部見せて、 ルカ4:6 こう言った。「この、国国のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。 ルカ4:7 ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」 † 今、強い者が弱い者を食べます。世界は力による支配の下に入るようになりました。 † 戒めがなければ力がすなわち法になります。 † サタンは戒めではなく力で支配します。 † サタンの支配の下では、弱い者たちが苦しむしかありません[5]。 2-3-2.罪の結果として死が来ました エフェ2:1 あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、 エフェ2:2 そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。 † 罪を犯すと、神様の命から絶えて死にます[6]。 創3:19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」 † 肉体は老化して[7]土に戻ることになりました。 |
[1] ヘブ2:14 そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、
ヘブ2:15 一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人人を解放してくださるためでした。
ヘブ2:16 主は御使いたちを助けるのではなく、確かに、アブラハムの子孫を助けてくださるのです。
[2] 2コリ4:4 そのばあい、この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音の光を輝かせないようにしているのです。
[3] 1コリ6:3 私たちは御使いをもさばくべき者だ、ということを、知らないのですか。それならこの世のことは、言うまでもないではありませんか。
[4] ロマ8:19 被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現われを待ち望んでいるのです。
[5] コヘ4:1 私は再び、日の下で行なわれるいっさいのしいたげを見た。見よ、しいたげられている者の淚を。彼らには慰める者がいない。しいたげる者が権力をふるう。しかし、彼らには慰める者がいない。
[6] 1テモ5:6 自堕落な生活をしているやもめは、生きてはいても、もう死んだ者なのです。
[7] ヨハネ8:57 そこで、ユダヤ人たちはイエスに向かって言った。「あなたはまだ五十歳になっていないのにアブラハムを見たのですか。」