34 サタンがちりを食べるという御言葉はどういう意味なのか

Ω  サタンがちりを食べるという御言葉はどういう意味なのか

=サタンが肉体を食べるというみことばはどういう意味なのか。

見方1：サタンが肉体で肉の欲望を引き起こすという意味だ。

サタンが肉体から茨とアザミが出るようにします。サタンがアダムの肉体で欲を起こし、アダムが隣人を踏みにじるように追いやります。神様が肉体を呪われたので、サタンは肉体で欲を引き起こします。神様が肉体を呪われたという意味は、サタンに肉体に対する権威を委ねられたという意味です。サタンが底知れぬ所に閉じ込められた後、1000年王国が建てられます。サタンが底知れぬ所に閉じ込められたため、1000年王国の民からは肉の欲望が出てきません。

見方1に対する反対意見

地の呪いはサタンとは何の関係もない。

神様が地を呪われたので、地から茨とアザミが出てくるのです。神様が肉体を呪われたので、肉体から肉の欲望が出てくるのです。茨とアザミが出てくるのは呪いの結果です。肉の欲望が出てくるのは呪いの結果です。神様が呪われたのです。神様が肉体を呪われたことを、神様がサタンに肉体に対する権威を委ねられたとは見えません。  サタンがいなくても肉体の呪いは消えません。サタンがいなくても肉体では肉の欲望が出てきます。神様が呪われたからです。肉体の呪いは、神様が終わらせなければ終わらないのです。神様が呪いを取れば、サタンがあっても呪いは消えます。神様が呪いを終わらせるので、1000年王国で呪いがないのです。サタンが底知れぬ所に閉じ込められたため、呪いが消えるわけではありません。

見方2：サタンが嘘と奇跡を通してアダムを犯罪するようにするという意味だ。

サタンは偽の教えと奇跡を通してアダムを誘惑します。聖書を知ればサタンに迷わなくなります。したがって、サタンはアダムが聖書を見ないようにしようとします。サタンはアダムが聖書を見ても気付かないようにしようとします。サタンは聖書を取り除こうとします。サタンは聖書の権威を崩そうとします。サタンは偽の経典を作ります。サタンはアダムを聖書以外のものに没頭させようとします。サタンは偽りの教えで聖書の真実を悟らないようにしようとします。神様の御心を知らないアダムは、神様の御心に服従することができません。アダムは肉体になります。サタンは肉体となったアダムを掌握します。

見方3：サタンが犯罪したアダムの肉体を掌握するという意味だ。

犯罪したアダムの肉体に悪霊が入ります。悪霊が入った肉体はサタンの領域となります。サタンが犯罪したアダムを掌握するのです。

見方4：サタンが弱肉強食の違法で地を支配するという意味だ。

サタンはアダムを誘惑し、アダムを罪の奴隷にしました。罪の領域では、サタンが最も強い者です。アダムはサタンのしもべになりました。アダムに任せられた土地はもうサタンが支配します。サタンはアダムの管理者としての臨時代理管理権を奪いました[1]。  サタンが肉を食べます。サタンに食べられた肉体はサタンの地になります。サタンの土地は戒めに支配されていません。サタンの土地は力で支配されています。サタンの地では、弱肉強食の圧制が成されます[2]。アダムは戒めで地を支配しました。アダムの治世の下では、強い動物が弱い動物を傷つけることはできませんでした。しかし今、サタンは地を支配しています。今は強い動物が弱い動物を傷つけます。  ノアの洪水後に強い動物が肉食動物になったという主張があり得ます[3]。地が呪われた時に肉食動物になったのでしょうか、それともノアの洪水の時に肉食動物になったのでしょうか。  もともと、すべての動物が草を食べました[4]。1000年王国では地の呪いが終わります[5]。地の呪いが終わると、獅子が再び草を食べます[6]。地の呪いのために草食動物が肉食動物になったのかもしれません。地が呪われた理由はアダムが犯罪したからです。地が呪われた理由は洪水が起こったからではありません[7]。

見方5：サタンが肉体を老化させてちりに戻すという意味だ。

神様はサタンにちりを食べさせます。アダムはちりです。アダムはちりに戻ります。サタンがちりを食べるからです。アダムは老化します。サタンがちりを食べるからです。サタンがちりを食べ、アダムがちりに戻ります。神様がサタンにアダムの肉体をちりに戻す権威をくださったのです。神様が肉体を呪われたので、サタンが肉体をちりに戻すことができるようになったのです。  サタンがなければ肉体は老けません。サタンがなければ、肉体はちりに戻りません。1000年王国では、人々の肉体はちりに戻りません。1000年王国では、動物の肉体は土に戻りません。サタンが底知れぬ所に閉じ込められたからです。

見方5に対する反対意見

土地の呪いはサタンとは何の関係もない。

神様が呪われたので、アダムの肉体がちりに戻るのです。肉体の老化と死は呪いの結果です。神様がサタンに肉体に対する権威をくださったからではありません。死と命を主管される方は神様です[8]。神様はアダムの肉体をちりに戻すためにサタンを使用する必要はありません。  もしサタンが肉体を老化させるならば、サタンは自分の忠実なしもべは老化させないでしょう。しかし、すべての人間は同じように老化します。肉体が一度ちりに戻るのは神様が定められたものです[9]。サタンがいなくても肉体はちりに戻ります。1000年王国では、人々の肉体はちりに戻りません。1000年王国では、動物の肉体は土に戻りません。神様が呪いを終わらせたからです[10]。

結論

罪の支払う報酬は死であります[11]。サタンは死の勢力を持っています[12]。サタンが死を主管するという意味ではありません。サタンが死の中にある被造物の中で最も強いという意味です。アダムも罪の奴隷であり、サタンも罪の奴隷であります。アダムも罪の対価を払わなければならず、サタンも罪の対価を払わなければなりません。アダムも死ななければならず、サタンも死ななければなりません。しかしアダムはサタンの言葉を聞かなければなりません。サタンがアダムより強いからです。サタンが死の勢力を持っているのです。 死がサタンを閉じ込めています。サタンは死から逃れることはできません。死はサタンより強いです。罪のある被造物は死から逃れることはできません。神様がそう定められたからです。罪のない被造物は死に握られません。聖徒は死よりも強いです[13]。神様がそう定められたからです。死も神様に存続されている被造物だけです[14]。

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[1] ルカ4:5 また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国国を全部見せて、

　ルカ4:6 こう言った。「この、国国のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。

　ルカ4:7 ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」

[2] 創6:11 地は、神の前に堕落し、地は、暴虐で満ちていた。

[3] 創9:2 野の獣、空の鳥、―地の上を動くすべてのもの―それに海の魚、これらすべてはあなたがたを恐れておののこう。わたしはこれらをあなたがたにゆだねている。

　創9:3 生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。綠の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた。

[4] 創1:30 また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての綠の草を与える。」すると、そのようになった。

[5] 黙22:3 もはや、のろわれるものは何もない。神と小羊との御座が都の中にあって、そのしもべたちは神に仕え、

[6] イザ65:25 狼と子羊は共に草をはみ、獅子は牛のように、わらを食べ、蛇は、ちりをその食べ物とし、わたしの聖なる山のどこにおいても、そこなわれることなく、滅ぼされることもない。」と主は仰せられる。

[7] 創5:28 レメクは百八十二年生きて、ひとりの男の子を生んだ。

　創5:29 彼はその子をノアと名づけて言った。「主がこの地をのろわれたゆえに、私たちは働き、この手で苦勞しているが、この私たちに、この子は慰めを与えてくれるであろう。」

[8] ダニ5:23 それどころか、天の主に向かって高ぶり、主の宮の器をあなたの前に持って來させて、あなたも貴人たちもあなたの妻もそばめたちも、それを使ってぶどう酒を飲みました。あなたは、見ることも、聞くことも、知ることもできない銀、金、青銅、鉄、木、石の神神を賛美しましたが、あなたの息と、あなたのすべての道をその手に握っておられる神をほめたたえませんでした。

[9] ヘブ9:27 そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、

[10] 黙21:4 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」

[11] ロマ6:23 罪から來る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト․イエスにある永遠のいのちです。

[12] ヘブ2:14 そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、

[13] 雅8:6 私を封印のようにあなたの心臓の上に、封印のようにあなたの腕につけてください。愛は死のように強く、ねたみはよみのように激しいからです。その炎は火の炎、すさまじい炎です。

　雅8:7 大水もその愛を消すことができません。洪水も押し流すことができません。もし、人が愛を得ようとして、自分の財産をことごとく与えても、ただのさげすみしか得られません。

[14] ロマ8:38 私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に來るものも、力ある者も、

　ロマ8:39 高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト․イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。